From d8659b17b86d5a770967649c33aa02a5b32e55eb Mon Sep 17 00:00:00 2001 From: transifex-bot Date: Thu, 4 Oct 2018 09:07:34 -0700 Subject: [PATCH] (L10n) Updating translations for readmes/README_ja_JP.md --- readmes/README_ja_JP.md | 291 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 1 file changed, 291 insertions(+) create mode 100644 readmes/README_ja_JP.md diff --git a/readmes/README_ja_JP.md b/readmes/README_ja_JP.md new file mode 100644 index 0000000..c4c9a9a --- /dev/null +++ b/readmes/README_ja_JP.md @@ -0,0 +1,291 @@ +# apt + +#### 目次 + + +1. [説明 - モジュールの機能とその有益性](#module-description) +1. [セットアップ - apt導入の基本](#setup) + * [aptが影響を与えるもの](#what-apt-affects) + * [aptの使用を開始する](#beginning-with-apt) +1. [使用 - 設定オプションと追加機能](#usage) + * [GPGキーの追加](#add-gpg-keys) + * [バックポートの優先度を上げる](#prioritize-backports) + * [パッケージリストの更新](#update-the-list-of-packages) + * [特定のリリースのピン止め](#pin-a-specific-release) + * [PPA (Personal Package Archive)レポジトリの追加](#add-a-personal-package-archive-repository) + * [HieraからのAptの構成](#configure-apt-from-hiera) + * [デフォルトのsources.listファイルの置き換え](#replace-the-default-sourceslist-file) +1. [参考 - モジュールの機能と動作について](#reference) +1. [制約 - OS互換性など](#limitations) +1. [開発 - モジュール貢献についてのガイド](#development) + +## モジュールの概要 + +aptモジュールを導入すると、Puppetを使用してAPT (Advanced Package Tool)のソース、キー、その他の構成オプションを管理できます。 + +APTとは、Debian、Ubuntu、およびその他いくつかのオペレーティングシステムで利用可能なパッケージマネージャです。aptモジュールは、APTのパッケージ管理を自動化するのに役立つ一連のクラス、定義型、およびfactsを提供します。 + +**注意**: このモジュールが実行中のDebian/Ubuntu (もしくは派生OS)のバージョンを正しく自動検出するためには、'lsb-release'パッケージがインストールされていることを確認する必要があります。これをプロビジョニングレイヤの一部にするか(多くのDebianシステムまたは派生OSシステムを実行する場合はこちらを推奨)、この依存関係を自動的に取得する機能をもつFacter 2.2.0以降をインストールしておくことを強くお勧めします。 + +## セットアップ + +### aptが影響を与えるもの + +* システムの`preferences`ファイルと`preferences.d`ディレクトリ +* システムの `sources.list`ファイルと`sources.list.d`ディレクトリ +* システムレポジトリ +* 認証キー + +**注意:** このモジュールには`purge`パラメータがあります。このパラメータを`true`に設定すると、 ノードの `sources.list(.d)`および`preferences(.d)`の構成のうち、Puppetを通して宣言されていないものがすべて**破棄**されます。このパラメータのデフォルトは`false`です。 + +### aptの使用を開始する + +デフォルトのパラメータでaptモジュールを使用するには、`apt`クラスを宣言します。 + +```puppet +include apt +``` + +**注意:** メインの`apt`クラスは、このモジュールに含まれるその他すべてのクラス、型、定義型によって要求されます。このモジュールを使用する際は、このクラスを必ず宣言する必要があります。 + +## 使用 + +### GPGキーの追加 + +**警告:** 短いキーIDを使用すると、衝突攻撃が有効になる可能性があり、セキュリティに深刻な問題が生じます。常に、完全なフィンガープリントを使用してGPGキーを識別することを推奨します。このモジュールでは短いキーの使用が許可されていますが、それを使用した場合、セキュリティ警告が発行されます。 + +`apt::key`の定義型を宣言するには、次のように記述します。 + +```puppet +apt::key { 'puppetlabs': + id => '6F6B15509CF8E59E6E469F327F438280EF8D349F', + server => 'pgp.mit.edu', + options => 'http-proxy="http://proxyuser:proxypass@example.org:3128"', +} +``` + +### バックポートの優先度を上げる + +```puppet +class { 'apt::backports': + pin => 500, +} +``` + +デフォルトでは、`apt::backports`クラスはバックポート用のピンファイルをドロップし、優先度200にピン止めします。これは、通常のデフォルト値である500よりも低いため、`ensure => latest`に設定されているパッケージは、明示的な許可がない限り、バックポートからアップグレードされることはありません。 + +`pin`パラメータを使用して優先度を500に上げると、通常のポリシーが有効になり、Aptは最新のバージョンをインストールするか、最新のバージョンにアップグレードします。これはつまり、`package`リソースの`ensure`属性を明示的に`installed`/`present`もしくは特定のバージョンに設定していない限り、あるパッケージがバックポートから利用できる場合は、そのパッケージと依存関係がバックポートから取得されるということです。 + +### パッケージリストの更新 + +デフォルトでは、`apt`クラスをインクルードした後の最初のPuppet実行時と、`notify => Exec['apt_update']`が発生するたびに(別の言い方をすれば、構成ファイルが更新されるか、関連するその他の変更が行われるたびに)、Puppetは`apt-get update`を実行します。`update['frequency']`を'always'に設定すると、Puppet実行時に毎回更新が行われます。`update['frequency']`は'daily'や'weekly'に設定することも可能です。 + +```puppet +class { 'apt': + update => { + frequency => 'daily', + }, +} +``` +`Exec['apt_update']`がトリガされると、`Notice`メッセージが生成されます。デフォルトの[agentロギングレベル](https://docs.puppet.com/puppet/latest/configuration.html#loglevel)は`notice`であるため、このレポジトリの更新は、ログおよびagentレポートに記録されます。[Foreman](https://www.theforeman.org)など、一部のツールでは、このような更新通知が重要な変更としてレポートされます。これらの更新がレポートに記録されないようにするには、`Exec['apt_update']`の[loglevel](https://docs.puppet.com/puppet/latest/metaparameter.html#loglevel)メタパラメータをagentロギングレベルよりも高い値に設定します。 + +```puppet +class { 'apt': + update => { + frequency => 'daily', + loglevel => 'debug', + }, +} +``` + +### 特定のリリースのピン止め + +```puppet +apt::pin { 'karmic': priority => 700 } +apt::pin { 'karmic-updates': priority => 700 } +apt::pin { 'karmic-security': priority => 700 } +``` + +ディストリビューションのプロパティを使用して、より複雑なピンを指定することもできます。 + +```puppet +apt::pin { 'stable': + priority => -10, + originator => 'Debian', + release_version => '3.0', + component => 'main', + label => 'Debian' +} +``` + +複数のパッケージをピン止めするには、配列またはスペース区切りの文字列としてその情報を`packages`パラメータに渡します。 + +### PPA (Personal Package Archive)レポジトリの追加 + +```puppet +apt::ppa { 'ppa:drizzle-developers/ppa': } +``` + +### `/etc/apt/sources.list.d/`へのAptソースの追加 + +```puppet +apt::source { 'debian_unstable': + comment => 'This is the iWeb Debian unstable mirror', + location => 'http://debian.mirror.iweb.ca/debian/', + release => 'unstable', + repos => 'main contrib non-free', + pin => '-10', + key => { + 'id' => 'A1BD8E9D78F7FE5C3E65D8AF8B48AD6246925553', + 'server' => 'subkeys.pgp.net', + }, + include => { + 'src' => true, + 'deb' => true, + }, +} +``` + +Puppet Aptレポジトリをソースとして使用するには、次のように記述します。 + +```puppet +apt::source { 'puppetlabs': + location => 'http://apt.puppetlabs.com', + repos => 'main', + key => { + 'id' => '6F6B15509CF8E59E6E469F327F438280EF8D349F', + 'server' => 'pgp.mit.edu', + }, +} +``` + +### HieraからのAptの構成 + +ソースをリソースとして直接指定するかわりに、単純に`apt`クラスをインクルードして、値をHieraから自動的に取得するように構成できます。 + +```yaml +apt::sources: + 'debian_unstable': + comment: 'This is the iWeb Debian unstable mirror' + location: 'http://debian.mirror.iweb.ca/debian/' + release: 'unstable' + repos: 'main contrib non-free' + pin: '-10' + key: + id: 'A1BD8E9D78F7FE5C3E65D8AF8B48AD6246925553' + server: 'subkeys.pgp.net' + include: + src: true + deb: true + + 'puppetlabs': + location: 'http://apt.puppetlabs.com' + repos: 'main' + key: + id: '6F6B15509CF8E59E6E469F327F438280EF8D349F' + server: 'pgp.mit.edu' +``` + +### デフォルトの`sources.list`ファイルの置き換え + +デフォルトの`/etc/apt/sources.list`を置き換える例を以下に示します。以下のコードと合わせて、`purge`パラメータを必ず使用してください。使用しない場合、Apt実行時にソース重複の警告が出ます。 + +```puppet +apt::source { "archive.ubuntu.com-${lsbdistcodename}": + location => 'http://archive.ubuntu.com/ubuntu', + key => '630239CC130E1A7FD81A27B140976EAF437D05B5', + repos => 'main universe multiverse restricted', +} + +apt::source { "archive.ubuntu.com-${lsbdistcodename}-security": + location => 'http://archive.ubuntu.com/ubuntu', + key => '630239CC130E1A7FD81A27B140976EAF437D05B5', + repos => 'main universe multiverse restricted', + release => "${lsbdistcodename}-security" +} + +apt::source { "archive.ubuntu.com-${lsbdistcodename}-updates": + location => 'http://archive.ubuntu.com/ubuntu', + key => '630239CC130E1A7FD81A27B140976EAF437D05B5', + repos => 'main universe multiverse restricted', + release => "${lsbdistcodename}-updates" +} + +apt::source { "archive.ubuntu.com-${lsbdistcodename}-backports": + location => 'http://archive.ubuntu.com/ubuntu', + key => '630239CC130E1A7FD81A27B140976EAF437D05B5', + repos => 'main universe multiverse restricted', + release => "${lsbdistcodename}-backports" +} +``` + +### APTソースやプロキシのログイン設定を`/etc/apt/auth.conf`で管理する + +APTバージョン1.5以降、認証が必要なAPTソースやプロキシについて、ユーザ名やパスワードなどのログイン設定を`/etc/apt/auth.conf`ファイルに定義できるようになりました。この方法は、`source.list`内にログイン情報を直接記述するよりも推奨されます。直接記述した場合、通常、あらゆるユーザから読み取り可能になるためです。 + +`/etc/apt/auth.confファイルのフォーマットは、(ftpやcurlによって使用される) netrcに従い、ファイルパーミッションが制限されています。詳しくは、[こちら](https://manpages.debian.org/testing/apt/apt_auth.conf.5.en.html)を参照してください。 + +オプションの`apt::auth_conf_entries`パラメータを使用して、ログイン設定を含むハッシュの配列を指定します。このハッシュに含めることができるのは、`machine`、`login`、および`password`キーのみです。 + +```puppet +class { 'apt': + auth_conf_entries => [ + { + 'machine' => 'apt-proxy.example.net', + 'login' => 'proxylogin', + 'password' => 'proxypassword', + }, + { + 'machine' => 'apt.example.com/ubuntu', + 'login' => 'reader', + 'password' => 'supersecret', + }, + ], +} +``` + +## リファレンス + +### Facts + +* `apt_updates`: `upgrade`で入手可能な更新がある、インストール済みパッケージの数。 + +* `apt_dist_updates`: `dist-upgrade`で入手可能な更新がある、インストール済みパッケージの数。 + +* `apt_security_updates`: `upgrade`で入手可能なセキュリティ更新がある、インストール済みパッケージの数。 + +* `apt_security_dist_updates`: `dist-upgrade`で入手可能なセキュリティ更新がある、インストール済みパッケージの数。 + +* `apt_package_updates`: `upgrade`で入手可能な更新がある、すべてのインストール済みパッケージの名前。Facter 2.0以降では、このデータのフォーマットは配列で、それ以前のバージョンでは、コンマ区切りの文字列です。 + +* `apt_package_dist_updates`: `dist-upgrade`で入手可能な更新がある、すべてのインストール済みパッケージの名前。Facter 2.0以降では、このデータのフォーマットは配列で、それ以前のバージョンでは、コンマ区切りの文字列です。 + +* `apt_update_last_success`: 直近で成功した`apt-get update`実行のエポックタイムによる日付(/var/lib/apt/periodic/update-success-stampのmtimeに基づく)。 + +* `apt_reboot_required`: 更新がインストールされた後に再起動が必要かどうかを決定します。 + +### 詳細情報 + +その他すべてのリファレンスマニュアルについては、[REFERENCE.md](https://github.com/puppetlabs/puppetlabs-apt/blob/master/REFERENCE.md)を参照してください。 + +## 制約 + +このモジュールは、[実行ステージ](https://docs.puppetlabs.com/puppet/latest/reference/lang_run_stages.html)に分割するようには設計されていません。 + +サポート対象のオペレーティングシステムの全リストについては、[metadata.json](https://github.com/puppetlabs/puppetlabs-apt/blob/master/metadata.json)を参照してください。 + +### 新しいソースまたはPPAの追加 + +新しいソースまたはPPAを追加し、同一のPuppet実行において、その新しいソースまたはPPAからパッケージをインストールするには、`package`リソースが`Apt::Source`または`Apt::Ppa`に従属し、かつ`Class['apt::update']に従属する必要があります。[コレクタ](https://docs.puppetlabs.com/puppet/latest/reference/lang_collectors.html)を追加することによって、すべてのパッケージが`apt::update`の後に来るように制御することもできますが、その場合、循環依存が発生したり、[仮想リソース](https://docs.puppetlabs.com/puppet/latest/reference/lang_collectors.html#behavior)と関係したりすることがあります。以下のコマンドを実行する前に、すべてのパッケージのプロバイダがaptに設定されていることを確認してください。 + +```puppet +Class['apt::update'] -> Package <| provider == 'apt' |> +``` + +## 開発 + +Puppet ForgeのPuppet Labsモジュールはオープンプロジェクトで、良い状態に保つためには、コミュニティの貢献が必要不可欠です。Puppetが役に立つはずでありながら、私たちがアクセスできないプラットフォームやハードウェア、ソフトウェア、デプロイ構成は無数にあります。私たちの目標は、できる限り簡単に変更に貢献し、みなさまの環境で私たちのモジュールが機能できるようにすることにあります。最高の状態を維持できるようにするために、コントリビュータが従う必要のあるいくつかのガイドラインが存在します。 + +詳細については、[モジュール貢献ガイド](https://docs.puppetlabs.com/forge/contributing.html)を参照してください。 + +すでにご協力いただいている方のリストについては、[コントリビュータのリスト](https://github.com/puppetlabs/puppetlabs-apt/graphs/contributors)をご覧ください。 -- 2.32.3